3回生よりメッセージ

早稲田大学”踊り侍”の3回生が引退に向けた思いなどを綴った期間限定ブログです

やわらかまる

【やわらかまる】

踊り侍に入って、私は本当に多くの人に助けられた。
自分の性格が好きじゃなかったり、背けていた部分も、周りの仲間はそれを大きく受け入れて、良さとして褒めてくれた。

「そこがやわらの良いところなんだよ」

単純だけど、その言葉だけで自分を肯定できるきっかけが出来た。自分に向き合えない時があった時も、その言葉を聞いて自分が自分のことを応援できるようになった。
自分のことが好きになるようになった。そんなきっかけをつくってくれたのは、紛れもない踊り侍のみんなだった。
認め合える空間が大好きで、苦しい時も頑張れたんだなって思う。
ありがとう。

侍以外でも近くで支えてくれた人は勿論沢山い
て、その内でも一番お世話になって、迷惑かけたのは、両親の存在。

正直、親にとっては不真面目の娘と思われていたかもしれない。そもそも大学よりもサークルばかりだったし、家の手伝いとか全然やらなかったし、家が遠かったため、帰ってくるのはいつも日付超えるか超えないかの終電ギリギリラインだったし、家族でご飯食べる頻度は一気に減ったし、練習着ばかりで洗濯物は増やすし、用事系は何でも事後報告で済ませてたりした。
そのせいで、実際何回かぶつかったこともあったと思う。

それでも、私のデビュー演舞お披露目に両親揃って観に来てくれたり、一緒に過去演舞鑑賞してくれたり、私のひたすら止まらない侍であった思い出話をずっと楽しそうにうんうんと聞いてくれた。練習に行く時にはいつも、「楽しんでね」と言う言葉を添えて見送ってくれてて、練習終わりに夜中に汗だくで疲れて帰ってきた時は、いつも暖かいご飯を用意してしくれてた。当たり前の日々で気づいていなかったけど、この支えがなければ今私は侍にいないと思う。
どんなことがあっても、侍に行くこと関わろうとすることを止めたりせず、ただただ侍に熱中している私のことを優しく見守って、応援してくれた。スネかじってばかりの人間ではあったかもしれないけど、そのおかげで誰にも譲れない、忘れられない、何にも変えられないような充実した日々を過ごすことが出来た。
侍を頑張る上での根源であった親の存在は、本当に大きくて、こころから恵まれた環境だったなあ、て感じます。
それは、今でもこれからも感謝しきれない気持ちです。ありがとうね。

話は戻ってしまうけど、総じて何が言いたいかと言うとしあわせであったこと。
相談であったりだる絡みとかに付き合ってくれた優しすぎる先輩であり、
やわちゃん~て近くにいていつも元気をくれた可愛い後輩であり、
私の性格を大切にしてくれた、尊敬している人たちであり、大好きすぎる同期であり、
そして、侍以外の場所で私のことを支えてくれた親の存在であり、
全て幸せと感じるすぐ側にはあったかい人が溢れていたなあ
本当に大好きで、大好きで、
こんなにも思い出が詰まった濃密な時間や場所にもう二度と戻ることがないと思うと、今でも信じられないし信じたくない。

人生の中で出会えてよかった、
侍を見つけた3年前の自分、ありがとう。
踊り侍、ありがとう!

これから何十年先の未来も、「踊り侍」という場所が、多くの人に愛されるしあわせな空間でありますように。