3回生よりメッセージ

早稲田大学”踊り侍”の3回生が引退に向けた思いなどを綴った期間限定ブログです

上善如水

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私にとって踊り侍は、『夢そのもの』です。

誰かの夢であり、 ここにいることで沢山の夢を見つけることができる場所。


踊り侍と出会ってかれこれ10年近く。 ずっと憧れ追い求めたこの場所に飛び込むために、 大好きな故郷を離れたり浪人したり。ここに飛び込むため、 ここで過ごすために全てを懸けてきた。踊り侍を去るというのは、 自分の人生の一幕が終わるような気がしてます。


侍に入ってからの私の夢は、『誰かの夢を創ること』
自分に夢を見させてくれた踊り侍、その踊り侍のように、 誰かの夢を創れるような踊りがしたかった。
「人の夢を創るには、生半可な踊りなんてしてられないよね? 全神経を使わなきゃ!」負けそうな時はそんな圧を自分にかけ、 自分の踊りと向き合っていました。この夢が、 ずっと私の背中を押してくれた。


2回生の秋に担当を終えた時、残り一年というサムライフの中で、 自分はここに何が遺せるかを考えた。


それは『演舞』だった。


自分の踊ってる姿なんて、少し先の未来までは残るかもしれない。 でもそれは自分が残るだけ。こんなにも夢を見させてくれた「 踊り侍」という場所に対して、恩返しがしたい。 この先も踊り侍が愛されるチームであるために、 夢を創り誰かの憧れのチームであり続けるために、 遺せるものは演舞だった。


『憧れた踊り侍を超えたい。夢をくれたこの場所で、 誰かの夢を創れる演舞を創る。』


これが、私が制作を始めるにあたって決意した夢です。 人一倍強く侍に憧れていたからこそ、 侍の演舞が大好きだからこそ、それを超えたかった。 そしてそんな演舞を作って、誰よりもその体現者となり、 憧れた踊り侍たちを超えることを一踊り子としての目標にした。
正確には、憧れた踊り侍の「演舞」と「個人」を超えることで、 憧れた「常に先頭を走る貪欲な踊り侍像」になりたかった。 誰よりも「踊り侍」になりたかった。


ガルルは、私にとって踊り侍への愛と感謝の結晶であり、 踊り侍での最後にして最大の夢です。ガルルと共に、 自分のできる全てを尽くしてきたこの一年間の制作期間と3回生と しての4ヶ月間は、一生忘れません。
同期とだったから、こんな演舞を創ることができたよ、 本当にありがとう。
後輩のみんな、 あなたたちと一緒にガルルを踊れる日がきて本当によかった、 一緒に踊ってくれてありがとう。そして、 踊り侍がこの先も愛され続けるチームであるために、 常に先頭を走り続ける演舞で、踊り子であってください。 在野精神を忘れず。
演舞を良くすることに、一人一人が一生懸命だった、演舞で、 踊りで一つになれた19代目は本当に強かったな、 ここにいられて幸せでした。みんなが大好きだ。ありがとう。

 

私の夢は叶ったのかどうかわからない。 本当は目に見える形で結果を残したかった。けど、 ガルルが観ている人に少しでも何かを与えたのなら、 私の踊る姿が観ている人の心に少しでも残っていてくれたならもう それでいいな。ガルルと観たかった景色を、 またいつか観に行くために、 いつの日かこれを超えるものを創りたいな。あ、 また一つ夢ができた。

 

 

 


2つ目!
頑張っているあなたへ


最初から私は侍に馬鹿みたいにのめり込んでて、 侍が第一優先の生活でした。踊ることが大好きで、 沢山踊ってたし誰にも負けたくなかった。

 

だからこそ、憧れが強すぎて侍の実際の姿にギャップを感じたり、 周りとの温度差を感じる時もあった。 頑張ってる自分が誰かを苦しめてるんじゃないかと感じることもあ ったし、一人で頑張ってるような気がした時もあった。


だけど、頑張った自分は、 いつか苦しんだ自分の背中を押してくれた。 仲間は自分が思ってるよりも自分のことを見てくれてた、 想ってくれた。
頑張っているあなたへ
2年半しかないんだから、頑張り過ぎていいよ。辛くなった時、 昔の自分を思い出してみて。あんなに頑張ってた自分に、 負けてられない!いつだって自分が敵です。沢山の人がいて、 比べそうになるけど、踊り侍には人それぞれの選択があって、 どれを選んでも最高だから、比べようが無い。だから、 自分で自分が満足できること、 それがいつだってあなたの最適解です。

 

 


これからの私は、「踊り侍 上善如水」が最大の敵になる。上善如水に負けないように、 踊り侍よりももっと大きな夢を見つけて、追い続けていきたい。 常に挑戦を楽しんでたい。「人生常に今が絶頂」座右の銘です。 次会った時、胸を張ってこう言えるよう、精一杯生きたいな!

 


最後に、just Dance 
「舞台までに努力をしたのなら、 舞台の上ではただ心のままに踊るだけでいい。踊りの力を感じて、 舞台の上で表現する。」この言葉を残しておきます!心のままに、 踊ることを楽しんでね!

 


さようなら、ありがとう。
最愛の踊り侍

最愛の仲間
最愛の演舞たち
最愛の居場所


精一杯の愛と感謝を込めて。
またね!