3回生よりメッセージ

早稲田大学”踊り侍”の3回生が引退に向けた思いなどを綴った期間限定ブログです

腹筋モンスター

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「踊り侍に必要じゃない人なんていない」「誰一人欠けてはいけない」この言葉を最後まで自信をもって言うことができませんでした。そんな私は必要とされているから侍にいたわけでも、やるべき仕事があるからいたわけでもありません。自分がいなくてもほとんど変化がないであろう踊り侍という空間に触れていたくて、自分の好きという気持ちを大切にできるのは自分だけだったからここにいました。 気合い充分に朝からお部屋にいたのに上手い同期、後輩の踊りを見てばかりで集中できない。なんか踊る気になれない。成長が感じられない。周りの目が気になって思うように動けない。こんな日ありませんか?私の中でこういう停滞期みたいな期間が何度もありました。そんな時は一度自分の全力を人にも自分にも見える形にするのがおすすめです。✊動画練でも鬼密でも全力アップでもいいです。そうするとそこにまたスタートラインが見えてきます。後ろに進んでしまっても何度も何度も"0"を作って進んでいく、それが気づけば2年半になります。 「後悔を残さないように」よく言われる言葉ですが、私自身今のところ後悔だらけです。環境やしがらみ、引き算ばかりして近くにある必死に守りたい大切なものが見えなくなっているのに気がついて、やるだけやってそれでもだめだったら、その時満足いくまで悲しみに浸ろう(笑)と思えたのも引退1ヶ月前。 踊り侍って頑張る人がたくさんいたり裸な思いがすぐそこにあるから、今まで自分でも知らなかった嫉妬心、劣等感みたいなものを感じることがあると思います。そういう気持ちに向き合うのって辛いよね。 だけどそこには、知らず知らずもっと上を見ているあなたがいます。そんなあなた自身からどうか目を逸らさないで欲しい。 袴に金髪すっぴん大きなリュックで朝練終わりに女子大に行く早稲祭期間、練習と祭りのために組まれた月水土を避けた時間割、特に用がなくても何となく学館へ向かう日々、セブン前のにゃんたのシャンメリー、大熱唱の夜のb2。引退を前に自分に残っているのはサムライフでの愛おしい思い出と、同じ温度の幸せ、苦しみを共にした仲間です。 顔をぐしゃぐしゃにして、必死になって、でっっかい声で「しあわせだ」なんて叫ぶこと、この先ないんだろうなと思ったら少し寂しくなりました。自分が誰かの目に映って、相手の時間の中に自分が生きてる。私はこの事に侍に入って気が付きました。 1.2回生へ 侍には瞬きをする間も惜しいほどの素敵な瞬間が溢れています。サムライフでの日常を、非日常を目にしっっかり焼き付けてください。目には見えないけどあなたが忘れなければ、私とあなただけがもっている一生消えない人生の盾になります。 夢叫びで2年間頑張り続ける!でっかい侍になる!憧れを超える!そう真っ直ぐ叫んでる姿が眩しくて頼もしくて嬉しくなったよ。あなたのためのあなただけのあなたらしいサムライフを過ごしてね。 最大限の愛と感謝を込めて、 ありがとうございました!!! しあわせでした。 腹筋モンスター