3回生よりメッセージ

早稲田大学”踊り侍”の3回生が引退に向けた思いなどを綴った期間限定ブログです

ちょっぴりウェルダン

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"絶対に他の誰にも負けないと思える強みはあるか?"

幼い頃、人生で初めて答えに詰まった問いです。
そしてずっと心に留めてきた問いでもあります。

人は誰しも、何かしらのセンスというものを持って生まれてきてい ると信じています。今もね。
150人いれば150通りのセンスをもった人が、
150人いれば150通りのバックグラウンドを経てこの場所に辿 り着いてきたと思う。

踊り侍に留まることなく、サークルという枠組みの面白さはすべて ここに帰着すると思う。
だからこそ「自分らしさ」に固執することって大きな価値を持って いると思う。

伝説として語り継がれるあの人
かつての時代の踊り侍

「憧れ」とは、追いかけたい存在
「憧れ」とは、頑張る原動力となる存在
でも、
「憧れ」とは、かたや自分を猿真似人形に変える障壁にもなり得る 。

憧れるよね。桁違いの踊り子。かっけえよ。
憧れるよね。革命を起こした世代。すげえよ。

"でもその「憧れ」にはなろうとしないで"
それはあなたじゃない。

その先にいる「自分」を掴み取ること。
その先にいる「世代」を創り上げること。

だから自分という存在を突き詰めてください。
そして自分の「強み」に辿り着いてください。
それが踊り侍に生きる意味だと思うから。

【じゃあ自分の強みって何?】
そう。その自覚が一番難しい。

でも決して正答を出せというものでもない。
仮回答でもいいからひとつ絞り込めばいいんです。
自分に合わないような的外れなことを無茶して頑張るなって言いた いだけなので。
明確化したい人向けに自分が試したこと2つ。

①疑わず真に受けてみよう。
猫をかぶってここまで来たっていうなら意味はないんだけど、
この特異な踊り侍という空間の中では、あなたという存在がなんた るかというのを教えてくれる機会が散々あります。
しかも言葉というわかりやすいツールで。
存分に真に受けてみましょう笑
自分を形成する共通項に気づけるかも。

②自分の見る世界を変えてみましょう。
経験談を使うと、
練習部として沼のように侍に捧げた1年。
条件練の存在すら把握しなくなるほど侍から離れた半年。
二つのフィルターをかけてみると、あら不思議。
自分が本質的に大切にしていることが見えてくるかもね。
頑張り続けることも素晴らしいけれど、
たまには立ち止まることも大きな価値を生むよってことを実感した サイドとして伝えておきます。
(クソ関係ないけど、アップで内円からみる感覚(囲まれていると いう実感)と外円からみる感覚(囲んでいるという俯瞰) の違いも面白いから試してみてほしい)

難しいけどね。でももし答えを見つけられたなら、それは立派な武 器です。
存分に振り回しましょう。
そしてチームという視点で見るのならば、
自分が何かにこだわることは、時には何かを捨てることになるでし ょう。
大丈夫です。
またそれを武器にする仲間がいるから。
信じましょう。いい意味で人任せも賢い。
本質的に仲間を信じるってそういうことだと思ってる。

踊りの面についても言いたいことはほぼ同じ。
まずは圧倒的な自分の強みを模索すること。
そしてこだわってこだわってこだわり抜いてください。極めてくだ さい。
「誰かの真似っこ」じゃなくて、
究極の「自分の踊り」を目指してください。
っていうただそれだけ。
(技を盗むのはたまには必要だけどね)


なんでも出来るカリスマはかっこいいよ。
でもそれ以上に、たった1つのことを誰も寄せ付けないほど出来る 職人って最高にかっこいいと思う。
決してそれは表に出るものでなくても、評価に値しなくても、俺は そんな人を称賛したい。

まあまあ長々と書いてしまいましたが、
◯何かになろうとせず自然体でいてください。
◯その心に確固たる自分を持ち続けてください。
っていうただそれだけです。

要は"飄々と熱く"ね。

誰かが言ってた。
「踊り侍という空間、そしてそこにいる人は本当に凄い奴ばっかだ から」
なるほどね。
なんも嘘じゃなかったわ。
出会えて良かったな。
そして
頑張れ20代目。
そしてその先も。
何年経っても、いくつになっても応援してます。
だって踊り侍が好きだもの。

ちょっぴりウェルダン