3回生よりメッセージ

早稲田大学”踊り侍”の3回生が引退に向けた思いなどを綴った期間限定ブログです

ベルセルク

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『後悔しないサムライフを送る』とは?
 

理想を追い求めて今を一生懸命に生きること?現状に満足せず、 誰よりも頑張り続けること?

 


僕は周りの頑張りについて行けず、 侍にいる理由を失ったことがありました。 自分に劣等感を抱かせた仲間の言葉が信じられなくなり、 思い通りにならない自分自身を大嫌いになった時期もありました。

 


そんなよわよわな僕が最後に導き出した答えは、

『進んできた道を幸せだったと思い込めること』

でした。

 


担当やスタッフといった大きいものから、 お祭りや練習への参加といった比較的小さいものまで、2年半のサ ムライフにはとてつもない数の分かれ道があります。

 


誰かに頼まれたもの、立候補したものに関わらず、 その選択を後悔したことは1度や2度ではありません。 やりたいことがやりたくないことに変わるのって、 熱意さえ失ってしまえば案外簡単なんですよね。

 


だけど、そんな不完全燃焼の過去が、 ある日突然納得のいく結末に繋がることもあるんです。 僕の場合だと、踊りに対する気持ち。 同期の男と比べてめちゃくちゃ努力した人ではないので、2回生の 終わりまでは自他共に認める『下手ではないけど上手くはない人』 でした。しかし、 ガルルをちゃんと踊るようになってからは自分の踊りが好きになっ て、気づいたら他の演舞も楽しく踊れたんです。

 


きっかけは本当にわかりません。3回生になって特別な努力もして いないし、同期ほど深くガルル制作に食らいついたわけでもない。 ちょっと前まではむしろそんな自分がコンプレックスでした。 だからあえて言うなら、 ガルルが僕の踊りにマッチしたからでしょうか。

 


そんな不明瞭な理由でも、今では『 踊り侍で踊り続けてきて良かったなあ、 ガルルを踊れて嬉しいなあ』って思えてます。

 


望んだ形じゃなくても、 努力がきちんと報われたわけじゃなくても、 いつか自分を許せる時が必ず来る。今が辛いのは、 まだ時が来ていないだけ。そう思ってみたら、 しんどかった自分をあなた自身の手で救ってあげられないでしょう か。

 


この先も、踊り侍という空間に150人のやりたいことが満ち溢れ ていますように。 仲間からの愛を信じられる場所でありますように。

 


そして、 あなたが過ごしたサムライフの全てが素敵な意味を持ちますように 。

 


どれだけ経っても、あなた達を愛しています。

本当にありがとうございました。

 


ベルセルク