3回生よりメッセージ

早稲田大学”踊り侍”の3回生が引退に向けた思いなどを綴った期間限定ブログです

ユネスコ

こんにちは、三回生のユネスコです。
さて、引退するにあたって、これからもサムライフを送っていくであろうみんなに伝えたい事、そして今までわたしのサムライフに関わってくれたみんなに伝えたい事を考えたので、長くなるんですが最後まで読んでくれたら嬉しいです。

一回生、二回生へ

これから侍を続けていく上でこれから自分がどう進んでいくかって悩むことはたくさんあると思う。

そういう中で、常に自分で考えて動くということを忘れないでいてくれたらなと思います。

誰かが言っていたから、とかで決断する必要は全くなくて、自分が進む道は自分で決めるのが一番。

これは別に周りと同じことをするなって言ってるわけじゃなくて。

自分で最善を考えた結果が、過去に倣うことだったり、他のみんなと同じように考えて進むことだったりするなら、それももちろん良いってことです。

忙しい日々や周りの情報に流されてしまいがちになるかもしれないけれど、時々立ち止まって、自分がどんな風にこれからの時間を過ごしたいのか考えてみてほしい。

それが難しいって人はまずはその時々に自分自身が感じたことや、自分の目で見ること、耳で聞くことを大切にしてみて。それが自分の気持ちを受け止めて、どういう侍になりたいのか、大学生活を送りたいのか考えるヒントになるはず。

サムライフが終わっても、自分で決断してそれまでの時間を過ごせていたなら、きっとその二年半がそれからの自分の誇りや自信になるんじゃないかなと引退を前にして今考えています。

 

そして、侍を自分にとってのどんな場所にするかは本当に自分次第だと思う。

認めてほしいと思うなら、まずは相手を認めること。仲間だと思ってほしいなら自分から仲間になろうとすること。信じてほしいならまずは信じること。そして伝えること。

これだけ人数の多いサークルだと思い通りに行かないこともたくさんあるけど、まずは身近な侍のみんなを思いやって、想像して、自分から伝えるためのアクションを起こすってことが大切だなと。わたしが侍にいてすごいなと思う人たちはそうやって働きかけるのが上手なひとばっかりでした。

一回生の頃人数が多かった私たちの代では、人の出入りが激しかった。だから私たちが新歓をするときに、説明会で新入生にいつも言っていたことがあります。それは、いつも侍にいられる人じゃなくても、来た時に全力で侍に向き合ってくれるなら、ここはいつもあなたの居場所であり続けます、ということ。

いまそれにはもっと詳しい説明が必要だと思っていて。それは侍を居場所にするためにはまず自分が侍であるという確信を持たなければならないということ、そして、侍を居場所だと信じるってことです。信じる努力を自分自身がしなければいつまでたってもあなたにとっての侍は変わらない。だから、まず、自分から歩み寄ってみるってことを試してみてほしいです。そうやって侍に向き合ってくれる人を拒むような仲間はここにはいないから。

そして、もしそうやって悩んでいるひとが近くにいたら、出来るだけ手を差し伸べてください。私は、力になりたかったけどなれなくて、後悔したことがたくさんあります。その時は自分は無力だと思って情けなさを感じていたけれど、もしわたしがもう少し早く一歩踏み出せていたら結果は違っていたかもしれない。だから、そんな雰囲気を誰かから感じ取ったら勇気を出して話をきいてみて欲しいと思います。

 

あとは常に向上心を忘れないということ、かな。

自分の今までやってきたことを卑下せずにちゃんと評価することも大切。それと同じくらい、現状を超えて成長し続けようという気持ちをいつも持っていることも大事にしてくれたら嬉しいです。

そして、踊り侍であると同時にひとりのパフォーマーであってください。

みんなのこれからの活躍をほんんっっとに楽しみにしてます。

帰ってきてから1・2回生のみんなが先輩として受け入れてくれたこととっても嬉しかった。侍に三回生として戻れたのはみんなのおかげだと思います。本当にありがとう。

 

そして、同期へ。家族へ。サムライフを通して出会って、わたしのサムライフに関わってくれたすべての人へ。

 

今まで本当に本当にありがとうございました。

たくさん憧れて、励まされて勇気づけられて支えられて、何度も助けをもらって、ここまで来ることが出来ました。

迷ったことも、気持ちが離れたことも、信じられなかったことも、踊り侍が大好きという気持ちに比べたら結局ちっぽけなもので、とどのつまりわたしはここに帰ってくるしかないんだなと何度も思わされました。

二年半のサムライフで実際に侍に居られたのは一年半くらいだったけど、たくさんの大切な想いと思い出と、抱えきれないくらいの愛が詰まった時間でした。

私と一緒に踊ってくれてありがとう。

楽しいときはおなか痛くなるくらいたくさん笑って、泣きたいときは声が枯れるくらい泣いて、言葉で気持ちが伝えきれないときは踊って叫んで、侍はそうやって自分の気持ちに素直でいられる場所でした。

侍で過ごした毎日は、一瞬で消えてしまうキラキラした夢みたいな時間だったけど、ここでサムライフを過ごせたこと、確かにこの踊り侍の一員であれたことがわたしの誇りです。

これからもみんなとずっとずっと繋がっていられたらいいと思います。

本当にありがとうございました。

 

残された時間は消して長くはないけれど、最後まで最後まで笑顔でみんなと踊っていたい。

あと少し、よろしくお願いします。