3回生よりメッセージ

早稲田大学”踊り侍”の3回生が引退に向けた思いなどを綴った期間限定ブログです

いちごみるく。

いちごみるく。】

横尾です!

みんなみたいにかっこいいこと言えないし何回読んでも文章下手なんだけど、お付き合いください…

私が今大事にしているのは『自分の中の進化過程を認めてあげること』です。

私はこれが21代目になってからずっとできなかった。
自分は何もできてない、人間として機能してない、急にそう思って、自分の生きている価値ってなんだろう、なんで生きてるんだろう、死んだ方がみんなのためかなって感じで闇を通り越してうつぐらいまでいった時もあって。

どんなに周りの人が私を褒めてくれても、好きって言ってくれてもずっとずっと表面だけの言葉としか思えなくなっていました。褒めてもらったとき、それは私に足りないことで、それに気づいてほしくて私に声をかけたのではないかとかまで思うようになった。

それは、大きすぎる理想を掲げていたから。

今まで班長もろくにやった事なかったし担当もしてないし本当にただのパンピーだった私がずっと最前線で侍を守ってくれていた人達と急に同等の立場を求められるようになった。なのにかるーい気持ちで応募してスタッフもIXABA統括もなってしまった。

自分で選んだ道だけれども、勢いでなってしまったのもあり、器が全然なってなかった。なったからにはやらないといけないし、たくさん応援の言葉をもらったからには先輩・同期・後輩みんなの期待以上の働きをしないといけない。そう思うと、小さなミスにばっかり気を取られて途中にある地味に大きい出来事を達成した時もそれは達成して当たり前だって思ってた。

確実に21代目になって侍に使っている時間も体力も多くなったはずだし、自分のやりたいようにやらせてもらっているはずなのにずっと満たされなくて、楽しくなくて、みんなの視線が常に侍に相応しいのか審査されている感じがして、どんどん自分の中のあるべき姿の基準があがって、でもその基準についていけなくて。

侍が好き、踊る事が好き、よさこいがすき、過去演舞が好き、滾れが好き、先輩が好き、同期が好き、後輩が好き
どの好きも自分はあんまりなくて、嫌になった時にモチベに変える何かなくて、だけど侍を辞めれないぐらいには多少の愛と思い出があって

1.2回生の時に同期の何人かが悩んでいたことを聞いていたからこそ、3回生にもなって侍が嫌になった、辛いという感情を抱く事はいけないことだって思ったし、考えて考えて焦るほど何が自分にとって嫌だったのか、原因を見つける前に練習がやってくる。制作が滾れがみんなを救ったのなら、自分を救うものはもうないのではないか。いつの間にか結束が強くなった同期の中に馴染めない自分は、果たして何者なのか。ついに同期とも距離を置きはじめ、想いが溢れたこのサークルでコミュニケーションをとることをやめた。自分が吐き出す場所も失い、自分でも整理できず、ただ単に嫌い無理っていう感情が大きくなった。

そんな私が闇から抜け出したのは心に余裕ができてきた本当にここ最近。これはIXABAが終わったからというのもあるけど、ふくろが終わって滾れ制作したすごい人達の1人としてカウントされてきた期間が終わったこと、今学期模擬授業がないこと、早稲田祭期間になって門限がのびたこと等、色々が重なって余裕が生まれると今忙しくないってことは今までの自分は常に色んなことを頑張ってきたんだな、滾れを踊れるようになるために恥を捨てて同期に後輩に聞きまくったことも、どんなにキャパっても単位くるように毎回課題だけはやったことも全て自分が努力しないと出会えなかった世界で、それはちっぽけなことかもしれないけれど、それがなかったら何もできてなかったって思えて、すーーーっと楽になりました。そしたら他人の頑張りもよく見えるようになったし、やっと自分が3回生になれた気がした。

壁を乗り越えた事がえらいんじゃなくて、侍によく行くようになったからすごいんじゃない、踊りが上手いからすごいんじゃなくて
壁も仕事も踊りも努力したその過程がすごいしえらいんだと思います。
これが私の出した答えです。

とっても単純な考えだし、わかってるよって思う人たくさんいると思う。けど、単純な考えだからこそ、見失いやすいとも思っています。

侍にいるだけで色んな人が悩んで解決してっていうのを繰り返す。その原因もいつ悩むかも様々で、案外仲間の一言とかちょっとした事で抜け出す事ができることもたくさんあると思う。

でも抜け出すきっかけを待っていても訪れないから、まずは自分で自分を、頑張っていたその過程を認めてあげて大事にしてほしい。

その悩んでその先に楽しい世界があるのならじっくりたくさん悩んでいいと思うけど、沼にハマると自分を傷つけ続けて手遅れになるから。

私みたいなのは本当に特殊です。
だけど、毎年何のお祭りに出るかなんて分からないし、その時の自分の立場だって考え方だって変わっているから、案外最後の最後に壁にぶつかるのだってありうると思います。

こんな人もいたんだなーって思ってくれたら嬉しい笑。

最後に私を踊り侍にしてくれた21代目のみんな、
なんだかんだ侍をやることを見守ってくれた家族
そして私のよさこいライフに関わってくれた全ての人に感謝します。
ありがとうございました。

いちごみるく