3回生よりメッセージ

早稲田大学”踊り侍”の3回生が引退に向けた思いなどを綴った期間限定ブログです

ニート

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不幸自慢に聞こえるかもしれない、同じ立場の人なんて山ほど居る。
それでも、広岩孝拓=ニートという人間を知って欲しくて書きます。
最後まで読んでくれたら幸いです。


では、ニート=広岩孝拓という人間について話したいと思います。
みなさん知ってる通り、俺は『"超"現実主義』で『スーパーポジティブ人間』です。
メンタルはめっちゃ強いし。いつも自分に自信があります。論理的思考も兼ね備えております。既にわかる、自信過剰。担当で追い込まれた時も、もう一人の自分がお前なら絶対大丈夫!出来る!って励ましてくれました。

じゃあなんでニートはこんな自分に自信があるのか。それは俺には切り札があるから。
どんなカードにも絶対に負けない切り札を俺は持ってます。だから自信がある。


『俺には母親がいない』


それが俺の切り札です。
俺は小学6年の時に母親をがんで亡くした。
この切り札がある限り絶対俺は負けません。
どんなに辛い時もあの時に比べればマシ。
だから何事もポジティブに考えられるし、どんな事でも絶対に負けないって覚悟がある。

この事実が俺が他人と明確に違う点であり、広岩孝拓=ニートを形作る根源です。

この切り札をいつ使うかずっと考えてました。
制作会議で世界観が死後の世界になりそうになった時もこの切り札を使えば絶対変えられるって思ってたし。夢叫びで使えばもっと俺の言葉がみんなに届くんじゃないかとかも考えた。
でも結局使わなかった。
ううん、使えなかった。
今思うと"それ"は切り札であり、俺の一番弱い所だったんだと思います。誰にも見せたくなかった。だからお守りみたいにずっと持ってました。

俺が自分という人間を保つためのお守り。
辛い事がたくさんある中でそれでも自分に大丈夫だよって安心させるためのお守り。

引退ブログは普通後輩へのメッセージとか踊り侍への想いを書くと思うんだけど、最後の最後に広岩孝拓という人間を知って欲しくて、書いちゃいました。
ずっと母親が居なくてもすごいって言われる人間になりたかった。

俺は『友達以上の深い繋がり』が欲しくて侍に入りました。
きっと自分の切り札でありながらも一番言いたくない自分の過去を話せるような仲間が欲しかったんだと思う。だからこんな場所でこんな事を書いてるんだと思います。まさか本当にこんな素敵な仲間に出会えるなんて思ってもみなかった。


最後に、今の僕だから伝えられる事があると思ったので書きます。
『全部、全部、君次第だ』
どんなに辛い過去も、どんなに辛い今も、どんなに惨めな自分も、絶対に未来の君の糧になる。だから諦めるな。
過去の積み重ねが今の自分を形作るように、今の積み重ねが未来の自分を形作る
だから
『全部、全部、君次第だ』


言いたい事はまだあるけど蛇足なので言いません。では!

ありがとう、踊り侍
あなたのおかげで僕は一番欲しいものを手に入れる事が出来ました。
この場所が永遠に続く事を願っています。
ありがとう。
そしてさようなら。

 

P.S 2年半いた場所が無くなるのは寂しくて不安で未来の自分が想像出来ないけど、2年半で過ごした全ての出来事が今の自分の力になる。
生きるのはお前だ。

2019年度演舞署リーダー
2019年度高知担当
19代目踊り侍副代表 ニートより